カブコムの「信用ロボアド」ってどうなの?
年金以外の安定収入を画策している、アラフィフのwatoです。
auカブコムが日本株の信用取引を使ったロボアドを始めるとのことで、自動売買が好きなwatoは早速申し込みましたが、信用ロボアドの仕様を確認してみましょう。
信用ロボアドとは
ロボットアドバイザーと聞いてどんな商品をイメージするでしょうか?
WealthNavi に代表されるような、AIを利用してユーザーのリスク許容度に応じてETFや投資信託を積み立てていくものをイメージすると思います。これらは投資一任型タイプに分類され、長期の資産運用をターゲットにしています。
それに対してauカブコムの信用ロボアドは信用口座を使い日本の個別株の売買を行うもので、投資助言型タイプに分類され、短期投資をターゲットにしているようです。
投資助言型のロボットアドバイザーは主要ネット証券初らしいです。
信用ロボアドの売買戦略
17種類の売買戦略により信用取引の買い・売りを組み合わせて投資助言が行われるようです。
毎朝8時頃にメールが届きますので、auカブコムのサイトから助言内容を確認して発注ボタンを押します。
この作業(発注ボタンを押す)は「発注アシストモード」を有効にすることで自動化することも可能なので、朝の忙しい時間を取られることがありません。
発注アシストモードが有効になっている場合、8:30頃に自動発注されます。
信用ロボアドに必要な費用
信用ロボアドを運用するのに必要な経費は2種類あります。
毎月固定の「投資顧問料」と運用益の11%に相当する「成功報酬」です。
投資顧問料
投資顧問料は毎月固定で掛かるもので、登録初月は無料になっています。
お試しで信用ロボアドを利用することも可能ですね。
成功報酬
信用ロボアドの成功報酬は、毎月末時点での累計運用益が「ハイウォーターマーク」を上回った場合に計算される費用で、累計運用益とハイウォーターマークの差額に11%(税込)をかけた金額が成功報酬になる。
※累計運用益=累積損益【実現損益+評価損益】−諸経費【金利、貸株料、逆日歩】
成功報酬を支払う基準となる金額で累計運用益の過去最高値です。運用開始時は0円となり、以降は月末時点で運用益が出ていればその金額が次の月のハイウォーターマークになります。累計運用益が前回ハイウォーターマークより低い場合は、ハイウォーターマークは更新されません。
【成功報酬の計算方法】
<成功報酬判定のイメージ図>
利益が出なかった月は成功報酬が無いので、その時は投資顧問料のみ請求されるってことですね。
ちょっと安心。
信用ロボアドの基盤
信用ロボアドは、自動売買ツール「iTRADE」を開発するマルチウェーブと、投資助言を提供するシナジスタとの提携で開発されていて、プラットフォームにはマルチウェーブの「ATRAS」を採用しているそうです。
ちなみに、iTRADEの利用料金は月額16,500円(税込)です。
自動売買ツール「iTRADE」の売買判断がそのまま採用されていることは無いと思いますが、信用ロボアドは自社開発ではないため、どうしてもこのあたりの費用が掛かってしまいますね。
信用ロボアドの運用コース
信用ロボアドには、バックテストによる資産運用シミュレーションで平均年率25%のパフォーマンスの「積極型」と、ローリスクで平均年率18%のパフォーマンスの「安定型」の運用コースがあり、それぞれに想定運用資金が5パターン用意されている。
これにより10通りの運用コースを選ぶことができる。
バックテストの結果によると2007年10月を起点とした場合、TOPIXはほぼ横ばいなのに対して積極型コースは2020年10月時点で運用資金に関わらず250%を超える成績をあげている。
信用ロボアドロを利用するメリット
下落相場でも利益を狙える
一般的なロボットアドバイザーでは積立投資などの買い一辺倒なので、〇〇ショックのような暴落相場では大きな損失を被ってしまうことがありますが、信用ロボアドでは売り戦略によって下落相場でも利益を得ることが可能になっています。
分散投資の選択肢が増える
watoはFXの自動売買を行っていますが、信用ロボアドを行うことで、FXと株への分散投資、収益の多様性を実現できると考えています。
信用ロボアドロを利用するデメリット
ハイリスクハイリターン
投資一任型のロボットアドバイザーは1%程度の手数料で年利2%~5%のリターンを狙います。
FX自動売買ではスプレッドやスワップポイントといった経費が5%程度必要ですが、年利10%~20%のリターンを狙えます。
それに対して、信用ロボアドは11%の成功報酬(+投資顧問料 1,100円)で20%~25%のリターン狙います。
ハイリスクハイリターンな資産運用と言えそうです。
まとめ
仕組みを理解することで、信用ロボアドに対する不安がだいぶ解消されたのではないでしょうか?
リスクを理解して資産運用の参考にしていただければ幸いです。
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